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【5つの理由】ミンクオイルは絶対にブーツに使うな!

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青山健一の古着屋ガレージセール ラジオ

 

#008 【5つの理由】ミンクオイルは絶対にブーツに使うな!
 

 

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【5つの理由】ミンクオイルはブーツの手入れに使用するな!

 
青山健一です、
 

 
今回はブーツの手入れにミンクオイルを使うなというお話をしたいと思います。
 

 
日本では長い間ワークブーツの手入れにミンクオイルを使うという習慣が多く広まってきました。
 

 
しかし、僕はこれには弊害があると考えていて、大きく分けて五つの原因があります。
 

 
今回はこれを細かくご説明していきます。
 

 

ミンクオイルをブーツに使用してはいけない5つの理由

 
 

 
① 日本の気候に合わない 
② そもそも使用する革が違う 
③ 下駄箱にしまう 
④ オイルの質が悪い 
⑤ つけすぎる
 

 

① 日本の気候に合わない

 

 
日本でアメリカのワークブーツが大きく流行り始めたのは、1975年に刊行された 
「 Made in  U.S.A catalog」 
 という雑誌の影響が大きいと思います。
 

 
そして1976年に創刊された雑誌ポパイの創刊号はカリフォルニア特集でした。 
こちらは主にアメリカの西海岸のカルチャーを紹介した内容となっています。
 

 
これ以降日本にはアメリカ西海岸のファッションが大きく入ってきたわけですが、そのような時にワークブーツの文化も取り入れられるようになってきました。
 

 
その時、ブーツのお手入れの概念も一緒にアメリカから輸入してきたのです。
 

 
お分かりだとは思いますが、アメリカのカリフォルニアは地中海性気候でカラッと晴れた湿度の低い気候となっています。
 

 
そのような気候の土地であれば、ミンクオイルのような100%動物性の油であったとしてもワークブーツに馴染むことでしょう。
 

 
しかし日本では高温多湿のアジア特有の温暖湿潤気候です。
 

 
ブーツにミンクオイルをつけると、油分が多すぎて
 

 
「カビの原因」
 

 
になってしまうのです。
 

 
これが日本でブーツの手入れにミンクオイルを使ってはいけない大きな理由の一つです。
 

 
油分を補給するという意味では、油を皮に含ませるという考え方は間違いではないのですがつけすぎているということになります。
 

 

② そもそも使用する革が違う 

 

 
二つ目の理由としては、そもそもミンクオイルを買うべきブーツの皮が間違っているということです。
 

 
ミンクオイルをお手入れに使用するべき革というのは「オイルドレザー」と言って、動物の皮の状態から製品化の皮にする際、油をたっぷり染み込ませた革となります。
 

 
しかし日本では多くの場合、オイルドレザーではない革のブーツに対してもミンクオイルをお手入れに使用することが多いです。
 

 
要するに、そもそも使うべきではない皮革に対しても、ミンクオイルを使用しているということになります。
 

 
自転車だってチェーンには油をさしますが、ハンドル部分やサドル部分に 油は塗りません。
 

 
使用する部位が間違っているということになります。
 

 

③ 下駄箱にしまう 

 

 
日本では家に上がる際に靴を脱ぐという文化があるので、オイルを塗ったブーツも玄関で脱ぎます。そしておきっぱなしでは玄関のたたきの場所がなくなってしまうために、下駄箱に入れるという習慣があると思います。
 

 
しかし、高温多湿の日本の気候に置いて湿気のたまる下駄箱にミンクオイルを塗り込んだブーツを入れておくと高い確率でカビが生えます。
 

 
そもそもカビが生えやすい、梅雨時期や夏の間は気温が高いためブーツを履く機会も少なくなります。
 

 
そうなると下駄箱に入れぱなしにされたブーツは格好のカビの温床となるのです。
 

 

④ オイルの質が悪い 

 
これまでに製品を使ったことのあるあなたでしたら、ミンクオイルと聞いて、あなたはどのような製品をイメージしますか。
 

 
もしあなたが頭の中で思い描いたミンクオイルのイメージが黄色っぽいものであれば、それは100%ミンクオイルのお品ではありません。
 

 
100%、動物のミンクから作られたオイルは白っぽい色をしています。
 

 
日本で多く普及した「KIWI」社のミンクオイルなどは、少し黄色っぽい色をしているかと思います。
 

 
こちらは実を言うと、100%ミンクオイルの品ではなく石油をミンクオイルと化学合成させて 、ペースト状にしたものなのです。
 

 
100%動物の民家から取られた白っぽいオイルであれば、ブーツに塗ってみてもある程度さらっとしています。
 

 
しかし石油と化学合成して作ったミンクオイルに関しては、かなりべたついた仕上がりとなります。
 

 
そのためホコリや汚れも付着しやすく、ズボンの裾に油がついたり、カビの生えやすい原因となるのです。
 

 

⑤ つけすぎる 

 

 
日本でオイルを使用した革のお手入れと言うと、子供や学生時代に経験したことのある野球のグローブの手入れをイメージしてしまう人が多いようです。
 

 
野球のグローブを手入れする際には捕獲湯を使用してたっぷりとオイルをしみ込ませます。
 

 
野球のグローブは新品の状態だと皮が硬くてボールがキャッチしにくいため、保革油をたっぷり塗り込んだ上で革を柔らかくして使いやすくします。
 

 
このイメージが残っているためにブーツにもミンクオイルをたっぷりと染み込ませてお手入れしようとする方が多いようです。
 

 
革に油を染み込ませる場所ませるほど使い勝手が良くなると考えているようですが、たとえブーツであろうともオイルを塗りすぎてしまうと皮が柔らかくなりすぎて口として残しがなくなり逆に履きづらくなります。
 

 
塗れば塗るほどいいという考え方は間違いだと思ってください。
 

 
ここまで見てきたように日本ではこれらの理由の合わせ技でブーツのお手入れを間違っている方が非常に多いです。
 

 
さらに言うとブーツですが間違っているこれらの考え方を、そのまま革ジャン屋あろうことかドレスシューズにまで適用させてミンクオイルを使ってしまっている方が多く見られます。
 

 
川に油を捕獲するという観点からすればミンクオイルが間違っているわけではないのですが、きちんとした概念を持たずに間違ったやり方でオイルを塗りすぎるとカビが生える原因となります。
 

 
もしこれまでブーツや革ジャンのお手入れでカビを生やしてしまったことがあるのであれば、これからご紹介する商品を使用してみてください。
 

 
実際に古着屋ガレージセールでお客様にお勧めし続けてきて、お客様から高い満足を得られている商品です。
 

 
 M モウブレイの靴クリーム【ビーズエイジングオイル】です。
 

BEES-AGING-OIL
ビーズエイジングオイル 

 
蜜蝋が入っているために、さらりとした仕上がりと上品なつやが出る上に油分過多になりすぎず、日本では適度な油文の補給になります。
 

 
ブーツのみならず愛用の革ジャンなどにも使用できますのでぜひ一度試してみてください。
 

 
それではまた。