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人は人でしか磨けない

 

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人は人でしか磨けない

 
 
青山健一です、 
 
 
先日、娘の高校の入学式があり行ってきました。 
 
 
高校の校舎に入る事など、およそ30年ぶりでしたので もう少し感慨深いものがあるかとも思ったのですが 娘の中学校には PTA の役員などで度々行っていたこともあり、割と学校になじみがあったようです。 
 
 
思ってた以上に普通の感覚でした。 
 
 
しかし、これもいい機会ですので、今日僕が思っていることを備忘録としてここに記しておきたいと思います。 
 
 
いつもそうだといえばそうなのですが、今回はかなり個人的な考えをつらつらと話してみようと思います。 
 
 
 
僕はなぜか若い頃から、 
 
 
「 人は人でしか磨けない 」  
 
 
という人生訓を持っています。 
 
 
 
 
目をかけてきた仕事の後輩にも、そのように教えてきました。 
 
 
 
 
人間を磨くことができるのは、人間だけ。 
 
 
 
なので、自分を磨いてくれる素晴らしい人と巡り合わなくてはいけない。 
 
 
 
ただ、自分を磨いてくれる人間は本当に少ないので、こちらから真剣に探しに行かないと出会えない。 
 
 
 
だから今いる場所を離れてでも、自分が求めるような人を新しい場所に探しに行きなさい。 
 
 
 
ただし、自分を磨いてくれるに値する素晴らしい人間に出会ったら、必死になって食らいついてどんなことがあっても簡単に離れちゃいけないよ。 
 
 
 
 
 
お店を辞めて、新しい仕事場に転職する後輩にはそのように伝えてきました。 
 
 
 
この考えは今でも変わりません。 
 
 
 

人生において大切な事

 
 
 
これを言うと驚かれることも多いのですが、僕と妻は娘に 
 
 
「 勉強しなさい 」 
 
 
といったことが一度もありません。 
 
 
 
その役目は、おばあちゃんがしているという面もあるとは思うのですが、それにしたって僕たち夫婦は本当に勉強しろと言ったことがないのです。 
 
 
にもかかわらず、娘は学校の勉強もそれなりに良くできます。 
 
 
 
中学校2年生になった時には、自分から 
 
 
「塾に行きたい」 
 
 
と言ったので、 
 
 
「なぜ塾に行って勉強したいの?」 
 
 
ということを妻と二人で娘に聞いたくらいです。 
 
 
 
希望の高校に合格が決定した後も、通っていた進学塾は大学入試の為の高校生コースを進めてきました。 
 
 
 
娘はそのまま高校に入っても塾を続けるつもりでいました。 
 
 
 
僕自身は娘が行きたいと言うのであれば、まあ行かせてもいいかなと考えていたのです。 
 
 
 
それに対し 疑問を持ったのが妻です。 
 
 
 
このまま塾を続ける事が娘にとって本当に良いことなのか? 
 
 
 
と。 
 
 
昨年はコロナウイルスの影響もあり、修学旅行も体育祭も合唱祭も学校でのイベントは全て中止になりました。 
 
 
小学生の頃から続けてきた吹奏楽部の活動も、コロナウイルスの自粛期間に入って大会が全て中止。 
 
 
3年生はそのまま引退となりました。 
 
 
 
「中学校生活を思うように楽しめなかった娘には、高校生になったらそれを取り返すかのように思いっきり楽しんでもらいたい。」 
 
 
 
妻はそのように望んでいました。 
 
 
 
 
僕は自分自身の考えが、いかに学校教育の在り方や塾のマーケティングに洗脳されて思考停止状態に陥っていたのかを妻の言葉で思い知らされました。 
 
 
 
 
妻はただ、「娘の人生が楽しいものであるように」それを純粋に願っている。 
 
 
 
 
生きてく上で何よりも大切で大事なことを伝えようとしている。 
 
 
 
 
僕は自分のあり方を反省しました。 
 
 
 
妻と娘と三人で話をして、とりあえず一回塾は辞めてみようということになったのです。 
 
 
 

人と関わり合いを続ける必要性

 
 
誤解のないように断っておくと、僕は「塾の必要性」を否定しているわけではありません。 
「これからの時代において学歴なんか役に立たない」というつもりもありません。 
 
 
 
 
長くなるのでここではお話ししませんが、 
 
 
「学校の勉強は社会に出たら役に立たない」 
 
 
という考え方は物事のある一部分しか表現していないと感じます。 
 
 
 
 
「社会に出たら使えないのに、学校で勉強を行うメリットは何なのか?」 
 
 
 
全ての人に当てはまるかどうかはわかりませんが、この問いに対し僕は明確な答えを持っています。 
 
 
この答えを持たないのに親が子供に対して「勉強しろ」と言う資格はないと思うからです。 
 
 
 
僕は、大学に進学して学歴を得ることに対しては悪いことではないと思っています。 
 
 
 
必要であればそれを求めるのはとても大切な事だと感じています。 
 
 
 
その一方で、 
 
 
「学歴なんかなくても、いやむしろそんなものがない方がこれからの世の中は生きていける」 
 
 
と考えていることも事実です。 
 
 
 
学歴があってもなくても関係ありません。 
 
僕はこれからの時代に最も大切な素質は 
 
 
 
「 コミュニケーション能力」 
 
 
 
だと考えています。 
 
 
 
そのためには人と関わる必要がある。 
 
 
 
娘には良い先生に出会い、心をぶつけ分かち合える友にめぐり逢い、至福と絶望の狭間を行ったり来たりするような大恋愛をしてもらいたいと思います。 
 
 
 
そう考えると娘にとって、今必要なのは学習塾じゃない。 
 
 
 
人は人でしか磨けない。 
 
 
 
長い人生の中において、1000日と少しの間だけ持つ 
 
 
「女子高生」 
 
 
という世界最強のブランドを振り回し、大いにはじけてもらいたい。 
 
 
 
妻と僕の今の願いです。 
 
 
 
それではまた。 
 
 
 
PS、娘の高校は制服がかわいいことでも評判です。