青山健一ラジオ

あなたは一体誰の為におしゃれをしているのか?

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青山健一の古着屋ガレージセール ラジオ

 

 

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あなたは一体誰の為におしゃれをしているのか?

青山健一です、

 

こちらの記事では青山健一の考えをシェアしています。

 

 

青山健一の単なる独り言ですので、何が正しい、間違っている、という事ではなく、娯楽として読んで頂ければと思います。

 

 

で、

 

今日は何を伝えようかなと思ったんですけれども、ファッションについて自分の考えをお話してみようかなと思います。

 

 

現在、古着屋ガレージセールではアメリカの中古靴をメインに扱っています。

 

 

ただ一応元々古着屋ですので、ファッションに関して色々思うところもあったりします。

 

 

よくお洋服って「誰のために着ているのか?」って言われたりしますよね。

 

 

僕は大まかに二つの理由があると思っていて、

 

①自分のために着ている

②他人のために着ている

 

この二通りの考え方のパターンがあるかなって思ってます。

 

 

どちらが良い悪いという話ではなく、それぞれの人の考え方だと思うのですが、僕自身の考えをシェアさせて頂くと、自分のためでもあり、人のためでもあるんじゃないかと。

 

 

どちらのためでもあるよ、っていうスタンスを取っています。

 

 

ただ中にはですね、どちらか一方の考えを意固地に主張されるする方がいらっしゃるようです。

 

 

「私は完全に自分のためだけに洋服を着ている。他人に媚びるために、人に見せるために着てるわけじゃない。」という人。

 

もしくは

 

「洋服は人に見てもらうための物なので、私は他人のためだけに着ています」

 

 

っていう人がいると思います。

 

 

どちらの方の考え方も100%正しくて、批判したり論破しようというつもらりではさらさらありません。

 

 

ただ、青山健一的には

 

「どんな方であれ、みなさん多少なりとも両方の理由が含まれているんじゃないかな?」

 

と考えたりしています。

 

たとえば、

 

「洋服は完全に自分のためだけに着ている!他人のためじゃない、人に評価してもらいたいわけじゃない。」

 

って頑なになって主張される方が中にはいらっしゃるんです。

 

 

他人の評価を気にしている自分が嫌なのかもしれないですね。

 

 

じゃあ、そういった方って「無人島でこれから1年間暮らします」ってなった時に好きなお洋服を持って行ったら、その洋服誰にも見られなくても実際に着るのかな?って思うんですね。

 

 

もちろん1年の間に着る日もあるかもしれないんですけれども、毎日着るわけではないような気がしてしまいます。

 

 

そういうと

 

 

「それは無人島で暮らすためのファッションじゃないからだ」

 

 

って言われるかもしれないですね。

 

 

じゃあ、例えばお家で一人で過ごされていて、

 

「今日は雨だから出かけられない」

 

っていう時に、その気に入ってるお洋服で1日過ごされているのかなって思うんです。

 

 

ここで僕がすごく好きな話があって、サッカーの三浦知良さんのお話です。

 

 

あのカズさんですね、キングカズさんです。奥様が女優の設楽りさ子さんなんですけれども、以前テレビか何かでお話されてた内容です。

 

 

以前の話なので今ではどうか分からないのですが、カズさんってお休みの日、お家のソファーとかでくつろいでる時にスーツを着てらっしゃるらしいですね。

 

 

「自宅のソファーでくるろぐ時にわざわざスーツを着てくる」っていうことなんですよ。

 

 

なんで家の中でスーツ着ているのか?っていう話なんですけれども、カズさんはプロのサッカー選手なので基本的には、お仕事の時トレーニングウェアとかユニフォームばっかり着ている訳です。

 

 

でもカズさんはお洋服好きで、本当はスーツとか着たいのだけれども、なかなかそれをたくさん持っていても着る機会が少ない。

 

 

 

なので自宅にいるときにスーツを着ていらっしゃるっていう話だったんです。

 

 

 

この場合、カズさんはお洋服が本当に好きで、そして自分のためだけに お家でスーツをきているんだなー思う訳です。

 

 

 

やっぱり、カズさん最高ですね。

 

こういったカズさんのような場合であれば、「自分のためだけに洋服を着ている」って言ってもいいかなあと思うんですけれども、多くの人の場合、おそらく自宅でくつろいでる時は部屋着とか T シャツとかジャージとかスウェットとか着てることが多いかなと思います。

 

 

家のソファーでくつろぐ時に、本気でコーディネイトを考えてお気に入りの洋服を着る人は恐らく少ない。

 

 

にもかかわらず、外に出かける時になるとおしゃれして着替えて出かけて行かれるということは、やっぱりそこには何かしら人の目を気にしている、人の評価を求めている、誰かのために着ているっていう要素が含まれているんじゃないかなって思います。

 

 

だからといって「100%自分のために着ているんだ」っていう方の主張が間違っているという事では決してなくて、ただ、僕自身は「どちらか100%に振り切ってしまう」よりは、「自分のためでもあるし、他人のために見た目も気にしています」っていう、どちらの理由も含まれていますよ、という答えの方が自然体なのかなって考えています。

 

 

この自分のために着ている、っていうお洋服のあり方なんですけれども、昨日古着屋ガレージセールのお客様が、すごく素敵な洋服の買い方をして下さったんです。

 

 

その方が購入してくれたのはリーバイスの501というジーンズです。

 

 

何が素敵だったかって言うと、そのお客様は今現在ちょっと太ってしまっいて、そのジーパンが履けそうもない、ってことなんですね。(そのお客様の人生史上、太っているという話で、見た目は正直そうでもない)

 

 

現在、当店はちょっと試着できないような状態なので、実際に確かめることができなくて、でも「ちょっと小さそう、履けなそうです」っていうことだったんですが、そのジーンズ購入して下さったんです。

 

 

それはなぜかと言うと、ダイエットの為という事なんですね。

 

 

そのお客様は今現在ちょっと太ってしまっているのですが、以前は陸上競技をされていて、長距離ランナーだったそうです。

 

 

昔はハーフマラソン走ったり、10キロ走ったりされてたらしいのですが、体が重くなってしまったのでダイエットの為に、半年ぐらい前からお仕事終わりに10 km 走って帰宅しているっていう事なんですよね。

 

 

元々は体重60キロ未満ぐらいだったらしいんですけれども、80キロ以上超えてしまったらしくてあと20キロぐらい痩せたいっていうことだったんです。

 

 

で、そのジーンズを購入するとそれを履くために引き続き頑張るであろうから、このデニムのパンツ買います、と言って買って下さったんですね。

 

 

僕がこのお話で好きなのは、洋服に想いが入っているという所です。

 

 

近い将来、このジーンズを履いていることで自分の未来が良くなるっていう希望が入っているし、期待している。

 

 

ここがすごく素敵だなと思っていて、物に対して想いを寄せている、期待している。

 

 

そして自分自身にも期待しているという事で、より良い未来を迎えるためにそのお洋服に想いを入れているっていうのがすごくいいなーって思うんです。

 

 

洋服って、結局単なるプロダクトであり、製品であり、物質なんですけれど、もただコットンのパンツであるジーンズでもそこに「使う人の想い」があればその製品には意味が生まれると思っているんですね。

 

 

このお客様が購入してくださった501っていうデニムのパンツは未来に向かって自分自身が努力するという希望が入っている。

 

 

なので、とても素敵なお買い物の仕方だなあと思いました。

 

 

 

これに関しても、100%自分のために購入されているのかなっていう風に思います。

 

 

僕自身が洋服に対してのスタンスとしてすごく好きなのは、ジャン・ポール・ゴルチエさんっていうデザイナーさんです。

 

 

このゴルチエさん、非常に個性的で先鋭的なデザインの洋服を作ってきたのですが、ただゴルチエさん自身の服装は非常にシンプルで、いつも黒一色。

 

 

オートクチュールとかプレタポルテのファッションショーってモデルさんがランウェイを歩き終わった後、デザイナーが最後にあいさつに出てくると思うんですけど、ゴルチエさんはいつも上下ともに黒。それだけ。

 

 

で、僕が若い頃い読んだインタビュー記事で、ゴルチエさんが質問されていたんです。

 

 

「あなたがデザインされるお洋服は本当に素晴らしくて、どれも大変個性的なのですが、どうしてあなた自身はいつも黒一色なんですか?」

 

って。

 

そしたらゴルチエさんが答えていたんです。

 

 

「ファッションはみんなのためにある。僕自身はどうでもいいんだ。」

 

 

って。

 

 

実を言うとこれが古着屋ガレージセールの青山健一が選んでいるスタンスです。

 

 

自分自身、古着が好きで踏み入れた古着業界だったんですけれども

 

 

「ファッションはみんなのためにある」

 

 

という立場で今後も続けていけたらな、と考えています。

 

それではまた!